
人物、特に女性を生成するうえで、顔パーツと同じくらい印象を変えるのがメイク。
同じ顔でも、すっぴん風の薄いメイクと、目元を強く作った濃いメイクではかなり別人っぽく見えます。
女性はメイクひとつでガラッと印象変わりますからねー。
生成AI特有の、似たりよったりの美人顔から抜け出す、という当サイトの人物構成の思想としては、かなり重要な要素。
そこでAI人物構成では、メイクも顔パーツや髪型、髪色などとは別のライブラリとして管理することにしました。
単純に「ナチュラル」「濃いめ」だけで済ませるのではなく、眉、アイシャドウ、アイライン、まつ毛、チーク、口紅などまで具体化しています。
まずはどんなライブラリなのか、実際に見てみたい方はコチラの記事からDLできます。
メイクも人物を構成する独立要素にした
現在の人物構成では、顔パーツ、髪型、髪色、体型、衣装などをそれぞれ独立して決めています。
メイクも同じ扱い。
例えば「この顔ならナチュラルメイクが似合いそう」といった判断はせず、メイク側はメイク側で抽選します。
年齢、髪型、髪色、衣装、顔型などを見て、後から都合のいいメイクへ変更することもしません。
こうしておかないと、結局AIが全体の雰囲気を見て「無難に似合いそうな組み合わせ」へ寄せ始めるから。
とにかく、人物構成の段階でAIが勝手に「似合う組み合わせ」を考える余地を減らすってこと。
もちろん結果として偶然まとまることもあるし、逆にちょっと意外な組み合わせになることもある。
そこはそのまま採用します。
「薄い・濃い」だけでは足りなかった
メイクライブラリを作るとき、最初に考えたのは「メイクの違いを何で表現するか」でした。
単純に薄い、普通、濃いだけでは、さすがに情報量が少なすぎる。
現在は、主に以下のような要素を分けて記述しています。
- ベースメイクの質感やカバー感
- 眉の色、濃さ、輪郭、毛流れ
- アイシャドウの色、濃さ、入れる位置
- アイラインの色、太さ、目尻方向
- 上まつ毛・下まつ毛の長さや密度
- チークの色、濃さ、位置
- ハイライトとシェーディング
- 口紅の色、濃さ、艶、輪郭
同じ「ブラウン系メイク」でも、このあたりを変えるとかなり印象が違ってきます。
逆に言えば、メイク名だけ指定しても生成AI側の解釈に任せる部分が多すぎる。
なので最終的な人物プロフィールでは、できるだけ色や位置、濃さまで具体化するようにしています。

メイクで顔パーツそのものは変えない
ここは結構重要なところ。
メイクによって目が大きく見えたり、鼻筋が通って見えたり、唇が立体的に見えたりすることはあります。
でも、それを理由に元の顔パーツそのものを変更することはしません。
例えばアイラインを長く引いても、元の目尻角度は維持。
シェーディングを入れても、鼻そのものを細い鼻へ変更しない。
口紅で輪郭を強くしても、元の唇を厚くしたり口幅を狭くしたりはしません。
あくまで、色、線、まつ毛、陰影、艶によって見え方を変える。
このルールを入れておかないと、強いメイクを指定しただけなのに顔そのものまで別人化する可能性があるので、顔パーツ素体は明確に保護しています。
たとえば↓こんな感じ。同じ一重まぶたの女性を、すっぴんとギャル風メイクで生成したもの。
ベースの顔を変えずにメイクだけ変えることで、結構印象が違って見えるのが凄いところ。


現在は3つの系統に分けている
現在のメイクライブラリは、大きく3系統。
一般・現代非ギャル系、年代固有非ギャル系、そしてギャル系です。
一般・現代非ギャル系には、すっぴん風、ナチュラル、清楚、オフィス、フェミニン、エレガント、モード、スモーキーなどを収録。
年代固有では、80年代前半アイドル、80年代後半バブル、90年代前半、2000年代前半~中盤などを入れています。
そして現状、一番細かく分かれているのがギャル系。
90年代中後期のアムラー系、90年代後半コギャル、2000年代初頭、姉ギャル、盛り系、2010年代、現代ギャルなど、年代や方向性ごとにかなり細かく分けました。
ギャル系が細かいのには理由がある
現在の候補数は、一般・現代非ギャル系が11件、年代固有非ギャル系が4件、ギャル系が14件。
数字だけ見ると、ずいぶんギャル系が手厚い。
これは、ギャルメイクの方が年代や系統による視覚差を作りやすかったのが大きいです。
90年代後半のコギャルと2000年代後半の姉ギャル、さらに現代のギャルでは、アイライン、まつ毛、眉、陰影、口元の作り方が結構違う。
画像にしたときも比較的差が分かりやすいので、結果として細分化しやすかった。
逆に現代の一般的なメイクは、ナチュラル、きれいめ、フェミニン、オフィスなど分類はできるものの、画像上では差が連続的になりやすい印象があります。
分けすぎても、生成結果を見ると「あれ、そんなに違わなくね?」となりやすい。
このあたりは今後、実際に画像を生成しながら調整していく予定です。

候補を増やしたら別の問題が出てきた
ギャル系を細かくしていくと別の問題が出てきました。
全メイク候補からそのまま均等抽選すると、候補数が多い系統ほど出現しやすくなってしまう。
ギャル系を細かく分類したかっただけなのに、そのせいで人物全体がギャルだらけになる。
そこで現在は、抽選を二段階にしています。
まず最初にメイク系統を決定。
出現率は、一般・現代非ギャル系60%、年代固有非ギャル系15%、ギャル系25%。
そのあと、確定した系統の中だけで候補を均等抽選します。
これならギャル系の候補を14件から20件、30件と増やしても、ギャル系そのものの出現率は25%のまま。
候補数と系統の出現率を切り離したわけです。
ライブラリを増やしていくなら、この仕組みはかなり重要だと思っています。
非ギャル系は年代差をもっと増やしたい
現時点では、年代固有の非ギャル系はまだ4候補しかありません。
ここは今後増やしたいところ。
例えばバブル期の一般女性のメイクと、令和の一般的なメイクを比べれば、眉、アイシャドウ、チーク、口紅などかなり違います。
現代メイクの中だけで細かく枝分かれさせるより、年代をまたいだ差を追加した方が、画像としても違いが出しやすそうです。
昭和のメイク、90年代後半の非ギャル系、2010年代あたりは、今後の追加候補として考えています。
韓国系や中国系のメイクなども、視覚差を整理できれば独立候補にしても面白そう。

メイクライブラリのDL
実際に私が使っているメイクライブラリを見てみたい方はコチラの記事からDLできます。
メイクは顔を変えずに印象を変えられる
顔パーツライブラリでは、目、鼻、口、輪郭そのものを変えて人物差を作っています。
一方のメイクは、それらの形を維持したまま印象を大きく変えられる要素。
同じ顔で、すっぴん風と濃いギャルメイクを作れば、かなり違って見えるはずです。
だからこそ、顔パーツとは別ライブラリとして持つ意味がある。
現状でも29パターンありますが、まだまだ詰める余地はありまくり。
今後は年代固有の非ギャル系を中心に増やしつつ、実際の生成画像でどこまで描き分けられるのかも検証していこうと思います。

