
生成AIで人物を作っているとなんとなく似たような人物が増えてくる。
これ、生成AIを使ったことがある人なら、同じような経験をした人いると思います。
最初は<30代の日本人女性><40代の男性><かわいい女性>などと入力するだけで、それらしい人物がすぐに生成されて「お、いいじゃん!」ってなるんですよねー。
ところが、何人も作っているうちに、「なんかみんな同じ顔じゃねーか…?」って。
特に複数人を一枚の画像の中に描くと、その人物同士が似る。双子や三つ子みたいになってしまう。
顔立ちだけでなく、髪型、体型、服装、色使いまで、AIが選びやすい「無難な形」に寄っているように感じることがあります。
生成AIを使えば使うほど「人物似る問題」が不満点として自分の中でデカくなってきている。
そこでAI人物構成研究所では、人物の作り方そのものを少し変えてみることにしました。
長ったらしいプロンプトが面倒
通常、AIに人物を生成させる場合は、「40代の日本人女性。ロングヘア。上品な服装」といったように、人物像をまとめて文章で指定します。
ただし人物の細かい部分については、かなりの割合をAI側に任せることになります。
たとえば、
- どんな顔の輪郭にするか
- 目はどんな形にするか
- どんな体型にするか
- 髪型は具体的にどうするか
- 服のデザインはどうするか
- 何色を使うか
といった部分です。
で、その細かい部分をAIに任せると似たような見た目になる。
似たような見た目になるのを避けるには、細かい部分まで自分でプロンプトを書く必要がある。
するとプロンプトが長ったらしくなって、色々な人物を生成するのが面倒になってくるんですよね。
長いプロンプトをいちいち書いてられるか!ってね。
そこで当サイトでは、人物を最初からひとまとまりとして考えるのではなく、いくつかの構成要素に分けて考えます。
人物構成のパーツをランダムに組み合わせる
当サイトでは、人物を顔・体型・髪型・衣装・色などの構成要素に分け、それらを組み合わせて人物像を設計する考え方を「人物構成」と呼んでいます。
たとえば、一人の人物を作る場合でも、
- 年齢
- 身長
- 体型
- 顔型
- 目
- 眉
- 鼻
- 口
- 髪型
- 髪色
- 衣装
- 衣装の色
- 靴
といったように分解して考えることができます。
人物を構成パーツに分解して、それらをランダムに組み合わせて人物を生成し、「似ている人物」が生成されないようにしていこうってのがこのサイトの考え方。
それぞれを個別に決めてから組み合わせれば、AIに人物全体を任せる場合とは違った人物が生まれる可能性があります。

なぜランダム性を入れるのか
これはAIの好みと人間の好みをなるべく排除するため。
自分では毎回違う人物を作っているつもりでも、
「この髪型が好き」
「この色を選びやすい」
「こういう顔が好み」
といった傾向はどうしても出ます。
生成AIも無難な形や色味、デザインに収束する傾向があります。
そこで、人物を構成する各要素について候補を用意し、その中からランダムに選ぶ方法を使います。
AIの好みだけでもなく、自分の好みだけでもない。
少し偶然性を入れることで、自分では思いつかなかった組み合わせが生まれることを狙っています。
ライブラリを作る
ランダムに選ぶためには選択肢が必要です。
そこで、
- 顔型の候補
- 目の形の候補
- 髪型の候補
- 衣装の候補
- 色の候補
といったように、人物を構成するためのライブラリを作っていきます。
このライブラリも一度作って完成ではありません。
実際に人物を生成してみると、
「この分類は似たものが多い」
「この条件はAIがうまく再現できない」
「この要素を追加した方が人物差が出る」
といった問題が見つかります。
そのたびに候補や分類を見直し、少しずつ改良していきます。
生成した人物を「正本」にする
人物構成で一人の人物を作っても、それで終わりではありません。
気に入った人物ができたら、その人物を今後も使いたくなります。
同じ顔、同じ体型、同じ雰囲気のまま、
服を変える。
髪型を変える。
表情を変える。
場所を変える。
ポーズを変える。
そうした再利用ができれば、一度作った人物をひとつのキャラクターとして扱えるようになります。
そこで当サイトでは、基準となる人物を「正本」として固定し、その人物をどこまで維持したまま条件を変更できるのかについても検証していきます。
このサイトでやっていくこと
AI人物構成研究所では、今後、
人物をどのような要素に分解するか。
どんな候補をライブラリに入れるか。
ランダム化すると本当に人物の幅が広がるのか。
AI任せの生成と何が違うのか。
作った人物をどこまで同一人物として維持できるのか。
といったことを、実際に人物を生成しながら検証していきます。
うまくいった方法だけでなく、失敗した方法や、AIが思った通りに再現してくれなかった例も記録していく予定です。
最終的には、人物構成に使っているテンプレートや各種ライブラリについても、整理しながら公開していきたいと考えています。
生成AIに人物をすべて任せるのではなく、こちらで人物の構成を考え、AIにはそれを実際の人物として描いてもらう。
この方法で、AIが作りがちな「無難な人物」からどこまで抜け出せるのか。
このサイトでは、そこを実験していきます。