AI人物を作るために、どんなライブラリを用意しているのか

 

AI人物構成では、生成AIに人物を丸ごと考えてもらうのではなく、顔、髪型、髪色、体型、メイク、衣装などをライブラリ化し、そこから要素を抽選して一人の人物を作っています。

 

最初はここまで増える予定じゃなかったんですが、人物の幅を広げようとしていった結果、現在はかなりの数のライブラリを使う仕組みになりました。

 

この記事では、現在の女性版でどんなライブラリを使っているのか、それぞれ何のためにあるのか、そして今後予定している男性版まで含めて、人物構成システムの全体像を整理してみます。

 

ライブラリから要素を抽選して、一人の人物を作る

AI人物構成では、生成AIに「30代の日本人女性を作って」と人物全体を丸投げするのではなく、人物を構成する要素ごとに候補を用意しています。

 

顔型、目、まぶた、眉、鼻、口、髪色、体型、肌の色、メイク、衣装など、それぞれにライブラリがあり、そのライブラリに登録してある候補からランダムに抽選。

 

たとえば顔だけでも、一つの「顔タイプ」を選ぶのではなく、顔型、目の形、目の大きさ、まぶた、眉、鼻、口、頬、顎などを別々に抽選します。

髪型やメイクのように専用の抽選方法を使うものもありますが、考え方は同じ。

 

AIに一人の人物を考えてもらうのではなく、ライブラリから選ばれた構成要素を組み合わせて、一人の人物を作る

これが現在の人物構成の基本ルールなんですね。

 

抽選結果が決まったら、それぞれを一人分のプロフィールとしてまとめ、そのプロフィールをもとに画像生成AIで人物を描きます。

実際のテンプレでも、先に各抽選結果を確定・凍結し、その後に候補内容を展開してフルプロフィールを作る処理順になっています。

 

現在使っているライブラリ

現在の女性版では、主に次のようなライブラリを使っています。

 

  • 顔パーツ:顔型、目、まぶた、眉、鼻、口、頬、顎など
  • 髪型:長さ、カット、前髪、分け目、巻き、アレンジなど
  • 髪色:黒髪、ブラウン、ベージュ、アッシュ系など
  • 体型・バスト量感・肌の色
  • メイク:ベース、眉、目元、チーク、口紅など
  • 衣装:衣装の種類、構造、素材、色、装飾など
  • パンスト・ヒール:種類、色、形、質感など
  • ネイル:長さ、形、色、質感、装飾など
  • 年代別補正:20代、30代、40代として自然に見せるための年齢情報

 

これらを一つの巨大なファイルに全部詰め込むのではなく、役割ごとに分けて管理しています。

そして、その上に人物プロフィールを作るためのテンプレート本体があります。

 

ライブラリから要素を抽選して、一人の人物を作る

 

顔だけでも27項目に分けている

特に細かく分けているのが顔。

顔が最重要。そもそもの発端は、「AIの作る人物の顔が似ている」って問題だから、ここを差別化するのが最大の目的ですし。

 

以前は「丸顔」「クール系」「可愛い系」といった完成した顔タイプを選ぶ方法も試してました。

しかし、それだけでは結局、目や鼻や口などの細かい部分を生成AI側が補完します。

 

その結果、顔タイプを変えているのに、なんとなく同じような美人が出てくるという問題がありました。

 

現在の顔パーツライブラリでは、顔型だけではなく、目の基本形、縦横比、目尻の角度、まぶた、目の大きさ、黒目の大きさ、眉、鼻、唇、口幅、頬、顎など、顔だけで27項目に分解しています。

「顔」という一個の要素をランダム化するのではなく、顔そのものをさらに分解しているわけです。

 

全部を同じ方法で決めているわけではない

ライブラリが増えてくると、単純に「全部の候補から一個ずつランダムで選べばいい」という話でもなくなってきたんですね。

顔パーツや髪色、体型などは独立した候補として扱いますが、髪型は髪型専用の抽選方法を使っています。

 

メイクも、すべての候補を一列に並べて選ぶのではなく、まずメイクの系統を決め、その系統の中から候補を選ぶ仕組みにしています。

ネイルのように、現在は乱数ではなくライブラリを参照しながら具体化している要素もあります。

 

年代別補正に至っては、そもそも候補を抽選するためのライブラリではありません。

 

すでに決まっている顔や体型、髪型などを変更せず、その人物に20代、30代、40代としての自然な年齢情報だけを加えるための補正ルールです。

同じ「ライブラリ」という名前でも、役割は結構違います。

 

なぜ最初に女性版を作ったのか

現在、この仕組みは女性版が先行しています。

なぜなら自分の趣味だから。だって綺麗な女性見たいじゃないですか…。

 

というのは半分冗談として、人物構成という仕組みの大枠を作るには、女性のほうが実験する要素を増やしやすかったという理由もあります。

顔や体型だけではなく、髪型、髪色、メイク、衣装、ネイル、靴など、人物の見た目を変える要素が非常に多いからです。

 

女性のファッション誌は滅茶苦茶数あるのに、男性のファッション誌ってほんと少ないですよね。

百貨店のフロアも婦人服売り場は何フロアもあるのに、男性のフロアって1つくらいしかなかったり。

 

要素が多いぶん、「どこまで独立させるのか」「どこまでランダム化するのか」「何を別ライブラリにするのか」といった人物構成の基本設計を試すには都合が良い。

 

まず女性版で複雑な仕組みを作っておけば、その中から男性版でも使える考え方を取り出せるのではないかと考えています。

 

なぜ最初に女性版を作ったのか

 

今後は男性版も作りたい

このサイトは女性だけを作るためのサイトにするつもりはありません。

今後は男性についても、同じように人物を構成して生成できる仕組みを作っていく予定です。

 

ただし、女性版をそのままコピーして男性版にするつもりでもありません。

男性では、メイクやネイルを女性版と同じような主要要素として扱う必要はありませんし、髪型や衣装についても候補の作り方はかなり変わるはずです。

 

テンプレート本体を男女で完全に分けるのか、共通部分を作るのか、ライブラリだけを男女別にするのか。

このあたりはまだ決めていません。

 

実際に男性版を作りながら、どこまで共通化できるのかを検証していくつもりです。

 

まとめ

現在のAI人物構成では、複数のライブラリから構成要素を決め、それらを最後に一人の人物へ統合しています。

顔、髪、体型、メイク、衣装などを分けることで、生成AIが勝手に「無難な人物」へまとめてしまう余地を少しずつ減らしていくのが狙いです。

 

現在は女性版が先行していますが、今後は男性版にも広げていきます。

 

それぞれのライブラリについても、実際にどう作っているのか、どう改良しているのかを個別の記事で掘り下げていく予定です。

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